昨日今日で、糸魚川と静岡に行ってきました。
昨日は上越新幹線で新潟駅に行き、20コ上の高校の先輩の設計事務所にご挨拶。
いろいろ近況報告して、新潟で何か一緒にやろうという話になりました。
これからいろいろ繋がっていけたらと思います。
その後車で糸魚川へ。新潟から高速で160Kmあります。
これから厳しい冬を迎える日本海はどんよりとしてます。
今回は糸魚川の住宅の確認申請をするのが目的。
田舎なため農道にしか敷地が面してなく、接道の許可申請をするため
県道から農道、敷地まで道幅を測りました。
糸魚川市役所へ。確認申請と接道申請をしました。
実際の審査は上越振興局になります。
11月の着工を目指します。
施主の家で打合せをし、これから見積調整作業に入ります。
昨日は新潟市の実家へ戻り1泊。今日は上越新幹線から東海道新幹線へ
乗り継ぎ、熱海で乗り換えまず三島の現場へ行きました。
三島到着。うっすらと富士山が見えます。
駅から車で15分、現場到着。
足場が組まれ、外壁ALC張り工事に入っています。ALCの上から
吹付け仕上げをし、継ぎ目のない真っ白な外観になる予定。
中庭側。L字形に開いています。
内部。鉄骨階段も取り付きました。
2階の様子。
来週からサッシの取り付け工事に入っていきます。
この辺にはない面白い住宅ができそうです。
その後工務店の方の車で静岡市に移動。東名で約30分。
太平洋は日本海とうって変わってカラッと晴れきもちのいい景色。
静岡駅に到着。
駅から歩いて約10分程のところで住宅サロンを出す計画があり、現地を
視察しに行きました。
サロンを作る2階部分は全面ガラス張りになっています。ここは面白いディスプレイが
できそうです。
内部は天井も壊して新しい空間作りをします。
サロンは静岡での住宅設計の営業窓口になり、ワインやチーズも提供します。
駅前のホテルの日本料理店で食事をしながら、スタッフの方と空間イメージを
打合せしました。東京からは、三島よりも遠いけど、ここを拠点に面白いことが
できそうです。サロンは近日オープン予定です。
今日文京区の住宅が完成し、引渡しをしました。
水曜には役所の完了検査を終え、ギリギリのスケジュールでしたが
なんとかこの日を迎えることが出来ました。
間口3.6m、敷地一杯に建っています。延べ床で22坪の狭小住宅。
2階+ロフトです。
ファサードは外壁サイディングでブラック&ホワイトの2色使いです。
玄関を入ると広めの土間があり、土間を上がると多目的ルーム。
これからどう使われていくでしょう?
照明を点けたところ。カウンター前には横長の窓で明かりを採ります。
開けて換気も可能。
階段は蹴込みのないストリップ型。手摺はまっすぐ2階へ延びます。
階段からの見下げ。土間の立ち上がり下は収納になっています。
階段を上ると2層分のLDKが現れる。南に向いた道路側の壁上部は
3連の縦長窓を付け、上部から奥の方まで光が入ります。
LDKに向いてオープンカウンターのキッチン。
南側からキッチン側を見たところ。
キッチンカウンター脇は収納になっていて、収納上部にはスッポリと
エアコンを埋め込みました。
キッチンの上部はロフトです。
吹き抜けの縦空間を強調するため、窓の位置でクロスを黒に貼り分けています。
外壁とは逆のパターンです。
2層吹き抜けを繋ぐ梁には照明用のレールを埋め込み、スポットライトで
光を落としました。
屋根裏の天井には、お施主さんが選んだファン照明がつきました。
キッチン上部のロフト。ここだけで約6畳ほどあります。
天井は梁を出さずにすっきり納めました。
反対側は個室の吹抜けになっています。風と光が通ります。
吹き抜けからLDKの見下ろし。
個室と個室上部の吹き抜け。個室は固定棚とハンガーパイプのオープンな
収納を付けました。
狭小ながら、LDKは縦方向に大きいのでボリュームとしては広く感じます。
ロフトは南から北まで抜けるので空気が流れます。
これから、玄関入ったところの多目的ルームはじめ、この家の成長が楽しみです。
裾野に行ってきました。2F建のオフィス兼住宅の現場。
サッシが取り付き、外壁周りがほぼ固まりました。
中庭側。1Fのサッシはほぼフルオープンになります。
外壁ALCも貼り終わり、今後目地を消して塗装工事に入ります。
1Fのオフィス。ガラスのカーテンウォールに挟まれ、両側から光が入ります。
道路側の斜めのサッシ部分は、内側に階段が取付きます。ここの階段上は
オフィスの収納庫になります。
1Fの住居、LDK部分。プライベートで使用する階段は鉄骨で組まれています。
階段を上ると、2Fの天井の下地が組まれています。
2Fはベッドルームやバスルーム等水廻りが出来る予定。
L字型の真中から見たところ。左右に大空間が広がります。もったいないけど、
今後間仕切りが入り、各個室が出来上がります。
設備配管ルートや電気工事の打合せをしました。
これからユニットバス等が入り、内装工事が進んでいきます。
長期優良住宅を設計する建築士事務所に登録されました。
故郷新潟が中越地震に遭って5年、その時は何も出来なかった。
東京も地震が何時来てもおかしくない状況。
建築の専門家として、何か出来ることはないだろうかと思っているところに、
建築士対象の「被災建築物応急危険度判定員」の募集をしてたので、講習会を
受けて来ました。
場所は東京都庁の大会議室。関心は高まってるみたいで、今日は満員御礼。
「被災建築物応急危険度判定員」とは、地震が起きた後に、二次災害を防ぐのを目的に
おもに住宅の損傷具合をいろんな見地から専門家が判定する。
判定は、立ち入り禁止の「危険」、構造に損傷がある程度見られる「要注意」、
構造上問題ない「判定済」の3段階で、それぞれ検査後に赤、黄、緑の札を建築物の
見やすい部分に貼る。
木造、鉄骨造、鉄筋、鉄骨鉄筋コンクリート造それぞれの判定内容について、東京都の職員から説明を受けました。
興味深いのは、機会がないとなかなか見ないけど、マニュアルを見て東京都周辺に地震が起きた場合の都の想定が分かりました。
平成18年の公表では、東京湾北部地震M7.3 夕方18時のケースで、住宅倒壊や家具類の転倒を原因とする死者数の想定5600人、火災を原因とする死者3500人、住宅の倒壊や火災による避難者300万人。
これを、都では死者を半減、避難者を3割減にすることを目標に耐震化に取り組んでいます。
東京都はまだまだ耐震基準前の古い木造住宅密集地が多い。本来身を守るシェルターでなければならないはずの建築に押しつぶされて亡くなる人が多い現実。新築では新耐震基準に乗っ取って設計をするが、二次被害を防ぐのは元より、まず地震が来た時に倒れない建築を少しでも増やす既存住宅の耐震化の取り組みにも関わっていければと思います。
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