大自然の眺望を生かしたテラスと、天然の木組の美しい家。光のこぼれる温かい団らんを。

解説
もともとは畑だった土地に建てた住宅。農地から住宅地への転用を図る為の申請・審査に1年かかり、計画から完成までは丸2年かかりました。
敷地は周りを田んぼに囲まれ、北側は日本海、南側は山々の景色を見渡すことができる絶景の場所です。その眺望を生かすため、LDKを敷地の突端に配置し、展望テラスを南側に3m張り出させました。4枚引きのフルオープンサッシによりLDKとテラスは一体空間で使えます。
材料となる木は地元産のものを使用し、当初天井を貼る計画だったLDKはその木組の美しさを見て、現しになるよう変更。そしてライティングも、スポットライトの半分を天井へ向け、その反射で全体の明るさを確保出来るよう調整しました。
そして窓を対局に設けることで、気持ちのいい風が通り抜けるようにし、夏場はエアコンなしで過ごせるようにしました。反面、豪雪地帯でもあるので厳しい冬に耐えうるよう、外壁は当初の塗り壁からサイディングに変更しました。
接道部分とは約3mの段差があり、アプローチはブリッジを渡り2階の玄関からアクセスします。1階は主寝室と書斎を配置し、大方は薪置場になります。
1年を通し、四季を楽しめる、そして皆が集い地元で採れた食材を楽しめる、都市部にはなかなか出来ない極上空間です。
建築概要
計画地 新潟県糸魚川市
用途 専用住宅
構造 地上2階 木造軸組構造
敷地面積 381.75m2(115.47坪)
建築面積 126.52m2(37.17坪) 建蔽率 33.14% < 70%
延床面積 242.12m2(73.24坪) 容積率 63.42% < 200%
施工期間 着工2010年8月 〜 竣工2010年12月
家族構成 夫婦+子供2人



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