花と光で作る見立ての空間
東京都港区南青山 和食店「Hana No En 花宴」
五感で四季を実感する和みの食空間。間接照明に浮かび上がるローテーブルと水に浮かぶ花のディスプレイ。
解説
ビルのオーナーが花店舗をOPENすることにあやかり、花をコンセプトの中心に持ってきました。
「花宴(はなのえん)」という名称は源氏香図の1つで、昔の貴族のお香遊びを記号化したものです。
南青山骨董通りという、古いものと新しいものが融合する場所性を生かした空間を、
花のディスプレイと間接照明により表現しています。
1.5mの円形にくり抜かれた下床部分は、白玉砂利・ステンレス・円盤・ブルーの間接照明により
水に見立てられ、その中心に店の核である花がディスプレイされ、
低めに配置されたローテーブルから眺めるアイキャッチとなります。
日本的モジュールのローテーブルには、おばんざいと瓦蕎麦が品良く出されます。
料理・お香のにおい、光のコントロール、アンビエント音楽等々の調和と相乗効果により、
五感で感じてもらえる居心地のよいスペースになるよう心がけました。
コンセプト「花宴(はなのえん)」という名称は源氏香図の1つで、昔の貴族のお香遊びを記号化したものです。
南青山骨董通りという、古いものと新しいものが融合する場所性を生かした空間を、
花のディスプレイと間接照明により表現しています。
1.5mの円形にくり抜かれた下床部分は、白玉砂利・ステンレス・円盤・ブルーの間接照明により
水に見立てられ、その中心に店の核である花がディスプレイされ、
低めに配置されたローテーブルから眺めるアイキャッチとなります。
日本的モジュールのローテーブルには、おばんざいと瓦蕎麦が品良く出されます。
料理・お香のにおい、光のコントロール、アンビエント音楽等々の調和と相乗効果により、
五感で感じてもらえる居心地のよいスペースになるよう心がけました。
設計コンセプト:禅=Minimal
今回の諸条件(コスト・時間・現状復帰)から、シンプルな構成を念頭に置き、
新しい和の表現として現代建築の流れであるミニマルな表現と、
日本古来の禅の概念・手法の一部を結びつけている。
・Simple
限られた時間とコスト、また現状復帰という条件の元で、
無駄な物を一切入れずシンプルな構成にしている。
その中で光のラインによりゾーニングと雰囲気を作り出している。
・見立て
1.5mの円形にくり抜かれた下床部分は、
白玉砂利・ステンレス・円盤・ブルーの間接照明により水に見立てられ、
プロジェクターから映し出される映像と共にアイキャッチを作り出している。
・禅窓
禅窓による借景の手法は現代でもしばしば使われているが、
今回、個室を完全に仕切ってしまうのではなく、
2.7mの大雪見障子を用いることでアイキャッチ部分(映像・花ディスプレイ)を
個室からも眺められるようにした。
個室を隔離するのではなく空間的な連続性も作り出している。
建築概要今回の諸条件(コスト・時間・現状復帰)から、シンプルな構成を念頭に置き、
新しい和の表現として現代建築の流れであるミニマルな表現と、
日本古来の禅の概念・手法の一部を結びつけている。
・Simple
限られた時間とコスト、また現状復帰という条件の元で、
無駄な物を一切入れずシンプルな構成にしている。
その中で光のラインによりゾーニングと雰囲気を作り出している。
・見立て
1.5mの円形にくり抜かれた下床部分は、
白玉砂利・ステンレス・円盤・ブルーの間接照明により水に見立てられ、
プロジェクターから映し出される映像と共にアイキャッチを作り出している。
・禅窓
禅窓による借景の手法は現代でもしばしば使われているが、
今回、個室を完全に仕切ってしまうのではなく、
2.7mの大雪見障子を用いることでアイキャッチ部分(映像・花ディスプレイ)を
個室からも眺められるようにした。
個室を隔離するのではなく空間的な連続性も作り出している。
計画地 | 東京都港区南青山 |
用途 | 店舗(飲食店) |
施工期間 | 2002年10月 |
企画・オペレーション | パートナー 村田輝雄 |
設計 | Space Cruise 古川明久 |
施工 | 中央工務店 青木 |
雑誌掲載
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